投稿

11月, 2019の投稿を表示しています

元サッカー日本代表監督、岡田武史さんのインタビュウー記事を読んで、自立しないスポーツマン、サラリーマン(19年11/22、朝日朝刊)

イメージ
 中段に「自分たちで勝ち取った民主主義とか自由とかという発想がないから、命令された仕事をこなすようになる。」(写真参照)この人は政治学者ではないかと思う。この発言はイビチャ・オシム監督と同じだ。ふたりは同じことを言っている。   しかしサラリーマンも95パーセントくらいの人は自立できないで命令されたことをやりたがる。(自立できないという言葉、じぶんの意見がない、すぐ目上の人に意見に従う、そうすることが美徳である、と考えている人。他人とは違っても私は私として独立していると考える人とは対極にある人の心情、感覚とみる。)上司もそのように育ったので部下が多少反発などすると命令を聞けという、あるいは査定に響くような発言で部下は委縮する。 このことから言えるのは、日本全土に共通の発展しない国の現状といえようか。  高校野球のように一つ一つの動作を監督の指示を待ってやるスタイルが身についている。これは勉強をしている学生にも当てはまるのだろう。親が言ったり、先生が言ったりしたことを疑問を持つことはない。命令に従うことを美徳としている国は支配者、権力者にとってはやりやすい国であろう。右を向いても左を向いてもそういう人だらけだ。ここに高度経済成長をしてきた国の行き詰まりがあるのか。みんな賢くて、一斉に同じことをやれる力はある。だからものすごく効率がいい。出された問題を解く力はある。しかし問題を出す力がない。又想定されないようなカオスの状況に対処する、対応するとなると前例がないので命令する側も命令できなくなる。(想定外という言葉が端的に表現しているのかもしれない。)しかし組織の命令系統と体制だけはしっかりしている。高度成長期は海外先進国がすべての前例だった。先生でありそれこそ命令してくれる人たちであった。これまで発展してきたコンビニという仕組みもアメリカが先生だ。多くの企業は海外に研修に行きその先進性を盗んでくればよかった。今は中国および後進国がそういうことをやっている。  自立できない土壌というものを払しょくできないものか。なぜ日本人は自分の独立という考え方を持てないのか。ここがこれからの日本を考えるときの基本となる。歴史を見ると自立できている人は案外いるのであるが深く掘り下げられていない。今私が思うのはそういう独立の士の行動や足跡をしっかりと深く掘り下げて見ていく必...

ベトナム戦争とプラスチックごみと憲法改正と戦争をしたい人達へ

石川文洋著、ベトナム 戦争と平和 岩波新書アンコール復刊、2005年 この本を見ると、というのはこの本は写真集でもある。 本当に戦争というものの悲惨さというものを教えてくれる。 多くの民間人、農民の虐殺、またわざわざアメリカから来た兵士たちの悲惨な死、だれのために戦争をしたのか、アメリカ人にとっては多くの疑問が残されただろう。 失われた青春、この戦争に参加した人たち、そばにいた人たち、それぞれの悲惨さが彼の写真集には載っている。またその後の後遺症に悩む子供たち。生まれながらに悲惨な子供として育たなければならない。

駿台予備校の村山先生の古い汚れた「世界史」講義の冊子が書棚を整理しているときに出てきた。

イメージ
どこかのブログか、駿台の予備校の村山正雄先生の話が出ていてとても懐かしい思いにさせられたことがあった。私の師事した先生の中でも3本の指に入る人だろう。 この先生から、森有正やフランス文学の渡辺一夫などを教えてもらった。 1969年冬期講習、「世界史」とある。重要語句の羅列のような村山先生特有のまとめ方であって浪人生としてはありがたい世界史の復習ができる冊子(約165ページ)であったことを思い出す。 しかし中身は受験用なのだが、とてもむつかしい。アジア、アフリカ、アラブ諸国、ヨーロッパ各国の歴史を重要語句を頼りにまとめ上げたもので、相当にむつかしい内容である。例えば、ベルサイユ条約、サンジェルマン条約、ヌイイ条約、トリアノン条約などの重要部分が抜粋されている。しかし今考えてみるとこんな条約はだれが知っているのだろう。ベルサイユ条約は別として名前すら覚えていない条約ばかりである。しかもこれについての問題まで出ている。 このレベルの世界史を学びなさいと言っていたような感じである。彼の授業に出て前のほうに座って質問を受けてちんぷんかんぷんなきょとんとした顔をしていた時に、彼は言った。かつてこの前列座っている人でこういう問題に答えられない人はいなかった、と。私は恥ずかしい気にもなったが、本当にわからないむつかしい問題であった。 今なおこの冊子を見るとレベルの高さに驚いてしまう。齢70にしてもこの時の宿題は終えていなかったのだと今さらに思う。残念なことではあった。 しかしそうも言ってられないのである。勉強しなおそうという気にもなる。今度は受験ではないのだから。自分の日本人としての責任として。

善の研究、西田幾太郎の岩波文庫のやさしくてわかりやすい読み方

哲学の本は、わかるところから読む。テストの時と全く同じでわかりやすい問題を解いてからむつかしいところへ行くべきである。これを実践してみるとまさにその通りである。最終章の宗教という章を読む。これはまさにわかりやすい。彼は実在の根底に神ありとしている。

アメリカのネオコンとは何か、ネオコンの理解のために

私には基本的な疑問がある。なぜ世界で一番の民主国家が一番残虐な暴力を行うのか、ベトナム戦争、イラク戦争、コソボ紛争、イスラエルの戦争、そしてシリア内戦その他、どれほど人道支援とかいいつつどれだけの人を殺せば済むのかというくらい残虐行為を行う。イギリス、フランス、ドイツなどの民主国家はそのアメリカに加担するのである。

新しい大統領候補

先日NHKで紹介されていた、米国国会、民主党上院議員E・ウォーレン女史、70歳、しかし若々しい。こんなに力を持った若々しいおばさんがいるという事が不思議だ。世界は広い。グーグル、アマゾン、フェースブックを解体するという。中間層の育成、貧困層の救済をはっきり打ち出してきた。アメリカ人がこのような発言をすると奇異に聞こえる。また軍事戦略についてはまだ知らないがこれも聞いてみたい気がする。クリントン的エスタブリッシュメントからこのようなウォーレンのような方までいるという事は民主党も捨てたものではない。自民党もこれくらい言える人がいないとつぶれてしまう。将来がない。自民党崩壊の心配をせざるを得ない。もう少しまともなことを言える自民党議員はいないのだろうか?もう少し努力してほしい。誰のための政治なのか、今のままではわからない。 https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.jiji.com/amp/article%3Fk%3D2019100600259%26g%3Dint%26usqp%3Dmq331AQOKAGYAazotr7Xzq_AmwE%253D

サラエボの花

イメージ
この映画は面白い、考えさせられる。コソボの紛争後の残った過酷な問題を活写している。まだまだ、この紛争の後遺症は残っている。イビチャ・オシムがこのビデオの扉にこのような戦争をぜったしてはいけない。と書かれてある。イビチャ・オシムの故郷サラエボの物語である。

思想史の講座のない大学は大学といえるのだろうか

 現在、私は神奈川大学の市民講座を受講中です。これは的場昭弘教授の世界史、という講座。彼の専門は著書でもわかる通り、マルクスの思想が専門です。しかしこれはマルクスだけ知っていればできるというものではなく、広く思想史を抑えておかなければ、マルクスの専門家にもなれない。これは4年かけて一つの完結した講座にするという、極めて、異例な、特別な講義という事です。