ベトナム戦争とプラスチックごみと憲法改正と戦争をしたい人達へ

石川文洋著、ベトナム　戦争と平和　岩波新書アンコール復刊、2005年
この本を見ると、というのはこの本は写真集でもある。
本当に戦争というものの悲惨さというものを教えてくれる。
多くの民間人、農民の虐殺、またわざわざアメリカから来た兵士たちの悲惨な死、だれのために戦争をしたのか、アメリカ人にとっては多くの疑問が残されただろう。
失われた青春、この戦争に参加した人たち、そばにいた人たち、それぞれの悲惨さが彼の写真集には載っている。またその後の後遺症に悩む子供たち。生まれながらに悲惨な子供として育たなければならない。



　戦争と簡単にいう。積極的平和主義ともいう。戦争の悲惨さを知ったうえでいろんなことを言ってほしい。政治に携わる人たちの無責任な言葉もある。この写真集を見ればすぐわかってくる。化学兵器を使った戦争でもあった。大量に、その影響がこれから生まれてくる人たちへの影響もある。今なお地雷で足を怪我したり死ぬ人もいる。本当に大変な環境破壊だ。プラスチックごみどころではない。このプラスチックごみの問題は戦争反対に対するプロパガンダであるかもしれない。また原子爆弾へのプロパガンダなのだろうか。
憲法改正という。9条を改正したいという。いろんな理屈があるが戦争を自らは絶対やらないという憲法改正なら許されるだろう。戦争をしたいという憲法改正は許されない。（そうあからさまには表現しないが）軍隊を遠くの戦地に送るのも何の意味があるか。そこで死ねば犬死である。失敗と負け続けたアメリカの戦争の肩車に乗る必要はない。悲惨さをまき散らすだけだ。
　これからの戦争は幾世代にも影響を与える。難民となり、移民受け入れ国へ行き、テント生活をする。兄弟、姉妹、親子ばらばらになり離散する。（韓国映画、国際市場で会いましょう、を見よ。）日本人だけはそんな悲惨なことにはならないと思っているが、とんでもないことだ。戦争が始まれば生きるか死ぬしかない。その状況では軍人だけではないのである。裏切り裏切られ、拷問があり、虐殺がある。この惨状をよく見てほしい。沖縄もそういう問題があった。悲しいことだ。もちろん子供たちもその惨禍に巻き込まれるのである。この悲惨の歴史を知らなかったでは済まない。もう一度その思いを強くさせてくれる。
　どれだけ戦争をしないことに努力できるか。それが問われている。
この本を見ることによって憲法問題も解がある。